腰痛のツボ療法
	道具いらずの 「ストレッチ体操」と 「ツボ指圧」で、 腰痛を吹き飛ばそう

By　村山哲郎（戸塚針灸院）　協力/ナウ・ノンストップ（白浜恵理子、イラスト：小崎勇治）
情報誌ウエインズ４１号より転載

人類が二本足で歩くようになってから、腰痛は人類の宿命とも言われています。デスクワークやクルマ中心の社会になって歩くことが少なくなった今、腰痛は多くの人を悩ます現代病とも言えます。そこで今回は、腰痛の予防対策と治療効果があるストレッチ体操とツボ指圧をご紹介します。

腰痛の予防&治療には、ふくらはぎや骨盤周辺の筋肉を
柔軟にすることが大切です。

ふくらはぎのストレッチ
	１．しっかりした壁か柱の前に立ち、 　両腕をまっすぐ前方に伸ばして壁に 　手のひらを付けます。そのまま壁に 　近づいて肘を曲げます。 ２．右足のカカトを近づけて、足の裏 　上部を壁にくっつけます。 ３．膝を曲げないで伸ばしたまま、 　ゆっくり息を吐き、体全体を壁に近づ 　けて10〜20秒位そのままの姿勢を保 　ちます。これによって膝の裏側やふく 　らはぎを伸ばします。反対側も同様に 　行います。

骨盤周りの筋肉ストレッチ

１．仰向けで寝て、右股関節を曲げ両手 　で右膝の少し下あたりを抱えます。 　この時、左足は伸ばしたままの状態です。 ２．ゆっくり息を吐きながら、両手で抱えた 　膝を胸の方へ引き寄せ、10〜20秒位その 　ままの 姿勢引呆ちます。 　反対側も同様に行います。

手には腰腿点のツボが二ヵ所あるので、よく揉みほぐしましょう。
	１．手の甲側で、薬指と小指の間を 　手首の方へなぞっていくと、骨と骨 　の接合部にぶつかります。ここが、 　腰腿点のツボ。 ２．もうひとつは、人差し指と中指の間 　を１と同様になぞっていった所。 ３．反対の手の指でしっかりツボを押さえ、 　押し揉みします。右回り、左回りに10同 　ずつ、5〜10セット繰り返しましょう。