ツボ押し&食べ物で、ツルツルの素肌づくりを しよう

By　村山哲郎（戸塚鍼灸院）　協力/ナウ・ノンストップ（白浜恵理子、イラスト：小崎勇治）
情報誌ウエインズ３６号より転載

そろそろ肌が荒れがちな季節。 カサカサの肌では化粧映えもしないし、気分まで沈んでしまいそう…。 そこで、肌のストレスを減少させてホルモンの働きを促進させるツボ&食べ物をご紹介します。


皮膚は内臓の鏡。便秘が続くと腸内の毒素がニキビ・吹き出物となったり、肝臓が悪くなるとシミが増えてしまったり。特に東洋医学では「肺は皮膚をつかさどる」として、肺と皮膚が密接な関係にあると考えられています。また、肺と大腸は表裏関係のため、みずみずしい皮膚を作るには両方を整えることは必須条件。そしてストレスは肝臓を傷め肌の老化を早めてしまうので、ゆったりとした気分で過ごすことも大切なポイントです。

手のツボ

親指の腹でツボを押えて刺激します。 少し強めに5〜１O秒程ジワーツと押えたら少し休みます。 これを約10〜15回繰り返します。

合谷(ごうこく) 親指と人差し指のつけ根の間 ●大賜全体を整えます。便秘下痢をはじめ、鼻やノト、 　歯の痛みにも効果があります。 曲池(きょくち) ひじを曲げたときにできるシワの端のところ ●ジンマシン、目の疲れ、皮膚のかゆみに効果的。 太淵(たいえん) 手首の親指側。掌側(しょうそく)の凹みの所 ●肺機能全般を整え、肌に潤いを与えます。 内関(ないかん) 手首の内側で、関節から指の幅2本分上の方。 ●ストレスを和らげ、ホルモンのバランスを整えます。

耳のツボ

図のツボを、つまようじを使って10秒位刺激します。 少し休んで5〜6回繰り返します。力の入れ具合は、 少し痛いけれど気持ち良い程度がいいでしょう。

肺 ●肺の機能を高め、皮膚に潤いを与えます。 　ニキビ・ジンマシン・アレルギー、風邪にも効果的。 大　腸 ●肺と表裏関係なので、同時に刺激すると 　より効果が高まります。 内分泌 ●ホルモンを調節してストレスを和らげます。 　消炎、鎮静の働きがあります。

「コラーゲン」や「ムコ多糖」をたっぷり含む"動物性のネバネバ食品"は、細胞に水分と栄養を供給するため肌を若々しく、強壮にする働きがあります。これらが多く含まれる料理は、フカヒレスープ、ツバメの巣や鶏のガラや手羽のスープ、魚の煮こごりなど。この他に、肉類では鶏・豚・牛の皮、軟骨、内臓、豚足、手羽、牛スジなど。また魚介類では、ヌルヌルの多いもの。例えば、アンコウ、うなぎ、ドジョウ、ナマコ、スッポン、カレイ、ヒラメ、金目鯛、アカエイ、アワビ、生カキなど。魚の目玉の周りには、特に多く含まれています。